小林市の花はコスモス。そして小林市の花木となっているのが桜。
霧島連山の麓にある生駒高原では秋にコスモスが咲き、そして宮崎県内の桜スポットとして有名なのが「まきばの桜」です。
約2000本もの桜によるトンネルを散策でき、隣接する牧場の牧草によって鮮やかなピンクと緑の景色が広がります。
桜まつりの出店が出展される期間以外であれば、レジャーシートを敷いてのんびりピクニックができるカップルや家族へお勧めの穴場スポットです。
そんな「まきばの桜」について写真・動画でご紹介していきます。
1 【ドローン映像】まきばの桜の魅力が分かるドローン映像!
2 アクセス・駐車場
県道104号(霧島公園小林線)を車で小林市役所から霧島山方面へ走らせます。
小林市立小学校を通り過ぎてすぐの場所で左側に小さな看板「まきばの桜入り口」が見えるので右折します。
グーグルマップで「牧場演芸場」と検索すれば、下の写真のような広い駐車場に到着します。
3 まきばの桜概要
日露戦争終戦後の明治41年、小林市(旧村)は九州における馬の生産拠点として重要な役割を担っていました。
当時、陸上輸送・移動・農耕の多くを馬に頼っており、馬の改良と育成は国の重要な事業でした。
現在の家畜改良センター宮崎牧場の場所には、軍部補充部の高原支部があり、明治42年頃に桜・杉それぞれ1,000本を植える事業が行われました。
植栽が行われた当時は、「軍馬の桜」と言われていたそうです。
昭和の初めには「軍馬の桜」は一般開放され、九州一円に知られ桜まつりは多くの人でにぎわうことになりました。当時のJR九州や宮崎交通が臨時便を出すほどの賑わいだったそうです。
戦後に軍馬補充部は廃止となり、昭和23年に発足した小林商工会議所は「軍馬の桜」から「牧場の桜」に名称を変更しました。
ソメイヨシノの寿命は、およそ60年といわれており、昭和30年代には当初植えられた桜の多くがその寿命を迎え、補植や植替えが重ねられました。
しかし、ソメイヨシノは連作をきらうようで、老木と若木が増えることとなり景観の衰退につながっていくこととなりました。
市の花木として桜が選ばれた昭和55年以降、市民一体となったまちづくり、桜並木の再生活動が活発となり、市の事業としての整備・土壌改良など抜本的な再生が進んだようです。
4 まとめ
桜のトンネルと杉や牧草によるピンクと緑の絨毯のような、この素晴らしい景観は、九州一の桜の名所として観光客でにぎわったのち、桜の寿命により景観の衰退となったようです。
その後、市民などによる活動によって景観の復活につながり、桜まつりも復活されることとなりました。
桜まつり開催期間中ではない平日は、人が少ない穴場スポットとなっています。
あまり教えたくはないのですが、この素晴らしい景観を独り占めするのはもったいないので、宮崎walkerを見てる方だけにこっそりご紹介しておきます(笑
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